この一年を漢字一字で表す恒例の「ことしの漢字」が12日、京都の清水寺で発表され、「おごれる者も久しからず」という世相から
「命」
が選ばれた。同寺の森清範貫主が大きな和紙にみごとに「命」の字を書き上げると、会場からは今年一年を見送るように大きな拍手がわきおこっていた。
「ことしの漢字」は、日本漢字能力検定協会が一般からの応募をもとに選出しているもの。同協会によると、選出の理由は
「“命”であれだけ一世を風靡したTIMのゴルゴ松本が、今年はほとんどテレビで見かけられなかった。やはり世の中は弱肉強食であり、弱い負け組はすみやかに社会から退場してもらうべき…という風潮を反映したもの」
とのこと。会場にはタレントのふかわりょうさんも姿を見せ、「彼らはアドリブが利かないから消えた負け犬」と評していた。
いっぽう、二位には「国をひさぐ(売る)」という意味の「悠」も選ばれた。これらの漢字が描かれた書は大みそかまで展示される予定。