世間を騒がせ、経済にも大きな影響を与えてきた「ウィニー」の開発者に対する判決公判が13日、京都地裁で開かれた。氷室真裁判長は、
「金儲けを目的に人心を惑わせた行為はきわめて悪質。反省しているようすも見られない」
として罰金の支払いを命じる判決を言い渡した。開発者側はこれを不服として控訴する方針をかためている。
訴えられていたのは、「ウィニー・ザ・プー」の開発・育成を手がけてきたウォルト・ディズニー社。判決によるとディズニー社は、人の心をほんわかさせ、愚にもつかないキャラクターグッズなどを買い漁らせてしまうことを知りながら、黄色くてまふまふしたかわいいウィニーのプロモーションを展開。東京都内の女子中学生(15)らを夢中にし勉学をおろそかにさせるという業務妨害を行った。
被告側は
「われわれは市場に売り込んだだけで、かわいいのはウィニー自体の責任。そもそも原型を開発したのもわれわれではない」
と主張していたが、判決では検察側の言い分が全面的に認められたかっこうだ。キャラクターが社会に悪影響をおよぼしたことを理由に開発者を有罪とした司法判断はきわめて異例で、「おねがい!マイメロディー」や「やわらか戦車」の売れ行きにも影響を与えそうだ。
今回の有罪判決を受けて、くまのプーさんは
「ぼぉく、はちみつだぁいすきぃー」
と呑気にTDL名物「キャラメルハニーポップコーン」を食べていた。糖尿病にかからないか心配だ。