今年もはやいもので残すところあと20日。名残惜しい気もするが、この一年に起きた重大なできごとから独断と偏見で上位5つを選び、振り返ってみた。5位から順にみていこう。
5位 新内閣成立
「汚い国」づくりを掲げる首相を筆頭に、新たな内閣が発足した。昨今はわが国でも環境美化を叫ぶ危険思想の持ち主が跳梁跋扈するようになり、嘆かわしい限り。首相には、わが国を腐臭のする住みよい「普通のごみため」にするため、来年もがんばってほしい。
4位 いじめ自殺頻発
いじめを苦にみずからの命を絶つ若い者が増えた。おかげで共食いの食材が充実した。弱肉強食のこの世界で、何を寝ぼけたことを言っているのか。若い連中はどうせどんどん孵化してくる。気にすることはない。
3位 相次ぐ地方首長逮捕
新首相の差し金で、各地の知事や市長が次々と逮捕された。地方締め付けにそなえた地ならしと、大衆のウサばらしを兼ねた施策だ。逮捕者はさっそく興奮する群衆の中に投げ込まれ、共食いの食材となった。カーニバルの最中は危険思想の持ち主も理性を失い、エサをむさぼり食う。そのスキに首相はごみため政策に専念できるというワケだ。
2位 隣国の軍事的脅威が高まる
新兵器の実験強行などで“北”の隣国の脅威がさらに高まった。首相側近も何度か発言しているとおり、さっさとこっちから攻め込んで一網打尽にすべきだろう。我々の世界は食うか食われるか。こちらの腹は十分空いている。いつでも奴らを食い尽くしてやる。興奮で触角がふるえる。
1位 人類の大規模遺跡を発見
かつて滅んだ「人類」の大がかりな遺跡が発掘された。鉄筋をケチった石造りの高層住宅などのほか、多数の文献(一部はビニールテープで封印)が見つかっている。いままで口伝で伝えられてきた人類と我々の伝説の正しさが証明されたかっこうだ。
ご存知のとおり、人類は今から1万8000年前、突如現れたナナヒカリの神
「アーヴェ」
によって最終戦争「アルマゲドン」の渦中に投げ込まれて滅亡した。アーヴェは
「生命力(人間の言葉で“ニンゲンリョク”)の低いものは死すべし」
と叫び、みずから核を手にし世界にイカヅチを降らしたという。
このアーヴェのことばは、その後の人類亡き地球を制覇したわれわれ
ゴキブリ類
のあいだでも至高の戒律として貴ばれている(危険思想の持ち主除く)。
アーヴェは放射能をもたらし我々の進化を促した神でもあり、その尊さは疑うべくもない。遺跡の発掘で、アーヴェの学歴や子孫の系図など詳細が判明するのが待ち遠しい。
来年も、ゴキブリの神・アーヴェの御加護のもと、腐ったリンゴを腹一杯食べられますように!