人気スパイ映画「007」の次回作は日本の香川県を舞台にしたストーリーとなることが、3日に明らかになった。日本でボンドが活躍するのは第5作「007は二度死ぬ」以来、およそ30年ぶり。
新作のタイトルは「サヌキ・ロワイヤル」(仮称)。今回のボンドはイタリア情報部のエージェント・ドン=カプリチョーザとともに香川県に潜入する。全世界の麺類を「うどん」一種類に統一しようと目論む謎の秘密結社
「麺通団」
を一網打尽にするためだ。そこで彼を待ち受けていたのは、朝昼晩三食さぬきうどんで過ごす異常食欲の改造人間の群れだった…。
はやばやと白旗をあげ裏切るカプリチョーザをも敵にまわし孤軍奮闘するボンド役には、初の「東洋人ボンド」として大木凡人さんを大抜擢。大木さんは香川県ではなくその属国の愛媛県出身だが、琉球空手の達人というスタントの才能を買われた。ボンちゃんが
「マイ・ネーム・イズ・ボンド。
大木ボンド」
と名乗るおなじみのシーンに、ファンは刮目せよ。
香川が舞台に決まった背景には、原作小説に同県の直島が登場するシーンがあることとともに、地元サポーターの熱心な誘致活動が功を奏したようだ。香川県の真鍋武紀知事は近所のセルフスタンドでうどんをすすりながら、
「うまい。
もう一杯」
と喜びをかみしめていた。ニューボンドは、早ければ来年1月にもクランクインする予定。