<LifeHack専門家・田口元さん>
街角にある自動販売機、特に取扱金額が多めになるたばこの自販機は、釣り銭が取り忘れて放置されていることがある。今回は、これらの釣り銭をなるべくスムーズにネコババする方法を考えてみよう。
放置された釣り銭は例外なくIT土方のワーキングプアであるLifeHackerにとって、1つの生命線と言っていい。特に月末の給料日前には、そこらじゅうの自販機の釣り銭口をあさり食費や交通費に充てることは“暗黙の了解”に近いものだと思われる。
しかし、自販機の場所によっては後続の客がつかえていて気が引けないとも限らない。「空気読めよ、こちとら美しい国家建設のため礎となってる人柱なんだよ」とイライラした経験のある人は多いのではないか。こんなとき、なるべく他人に後ろ指さされず、すばやく釣り銭をネコババするにはどうすればよいか。
それはズバリ「10円玉」である。ただ単に釣り銭口に指を突っ込むのではなく、
「さーて、缶コーヒーでも飲むかぁ」
と自然なセリフを吐きながら、この10円を投入口に入れる。そして、おもむろに
「あれっ? 間違って10円しか持ってこなかったや。ははは。買うのやーめた」
とつぶやきながら、返却レバーをひねる。こうすれば、ごくナチュラルに釣り銭口に忘れられた硬貨がないか確認しつつ、使用した10円玉も奪還できるのである。
副作用として、後続の客が「それなら100円お貸ししましょうか?」と声をかけてきてくれる可能性もある。この場合はためらうそぶりを見せつつ“チャンスは絶対逃さない”捕食動物のセンスを発揮し、つつしんでごちそうになろう。もちろん100円を返したりはしない。相手が女性だったら、そのままデートにこぎつけるチャンスにするのも忘れないのが、ベストなLifeHackerと言えよう。
あまり多用しすぎると、
「あの人は最近ひとりごとが多い。いよいよヤバいんじゃないの?」
という噂で職場の話題を独占することもできる、ステキなLifeHackですね。