愛の聖夜まであと一ヶ月に迫った24日、衝撃の事実が気鋭の科学者による研究で明らかにされた。
「クリスマスイブに意中の人とデートした女性は、幸せになれない」
ということが、統計と科学的調査からわかったのだ。一報を聞いた素直で美しい女性のあいだからは、「これからどうすれば…」とうろたえる声が次々寄せられている。
研究をまとめたのは、日本大学文理学部の教授で日本健康行動科学会理事長を務める森昭雄博士。博士は、クリスマスイブに彼氏とデートした女性20人を対象に、自作の脳波計で脳波の変化を計測。デート中、高齢の認知症患者と同じように脳のβ波が激減することをつきとめた。また、その後の追跡調査でこれら女性の9割が何らかの理由で破局に至っていることも判明。
森博士はこの調査を整理した統計から、
「女性は好きな人とイブデートをすると幸せになれない」
との結論を導いた。イブデートが悪影響を及ぼす原因はよくわかっていないが、β波の減少が女性の前頭前野にある「恋愛感情を司る器官」の働きを低下させ、彼とのラブラブライフをうまく演出する能力が発揮できなくなるためではないかと見られている。
対策として、博士は「意中の人とイブデートをしてはいけない」と危険性を訴えるが、すでにイブの予定を組み込んでしまっている女性のあいだからは「今さらどうすれば…」と、悲鳴が上がっている。
そこで弊紙では、今回これらの女性を救済するための特別キャンペーンを展開することを決定。年齢12歳から40歳くらいまでの女性に限り、クリスマスイブの代行デート相手を提供する。イブに愛する彼以外の男性とデートすれば、悲しい破局を迎えずにすむ。弊紙主幹がみずから身を挺してその男性役になろうという献身的な企画だ。
応募多数の場合は抽選となる可能性もあるが、希望者はできるだけすみやかに氏名・年齢・身長・体重・スリーサイズ・職業・好きな体位・年収・親の遺産額を明記のうえ、写真を添えて応募してほしい。