エロいひらがなについて専門家が議論を交わす
「第一回国際エロがな学会」
が30日、東京で開かれた。会場では世界各国から集まった学者による発表が行われるいっぽう、長年の懸案とされてきた
「もっともエロいひらがな」
を決定する会議も開催され、本命をおさえて意外な“かな”が栄冠に輝いた。
この会議で投票の結果「もっともエロい」と認められたのは、
「っ」
学会前の専門家の読みでは「“ん”がトップになるのが順当」と見られていただけに、冥王星消失クラスのエポックメイキングな結果と受け止められている。
「一般の認識で言えば、うっすらと苦痛をにじませつつ恥じらいが伺える“ん”がエロい。非主流派の政治的な動きで票が割れたことが、世情と乖離した決定の一因だろう」
と事情通は語る。この“非主流派”とは「ま」。マニアックな学者が中心となり、
「ぎりぎりイイシーンに入って、
ここでなぜ“ま”なのか!
という唐突感がエロい」
と主張して直前まで支持集めに奔走していた。しかし「ま」は結局首位には届かず、本命と見られていた「ん」の票を切り崩すという副作用を引き起こすにとどまった。
かわって漁夫の利を得るかっこうとなったのが「っ」。もともと二位につける人気を集めていたものの、
「“ん”のあとなどにつけるとエロさを増す効果はあるが、単独では音がなく読めない」
との理由から邪道視する声のあったひらがなだ。今回はライバルの票が分散したことに加え、投票前に行われた支持演説での
「フィニッシュの見開きページで
“っっっっっ!!”
と使われる場合、単独でも十分なエロさを発揮する」
との指摘が大きな拍手で迎えられ、大勢を決した。
議論の余地はあるものの長く難題とされてきた事項にいちおうの回答を出した一同は、またの再会を期して再び各地に散ってイった。
っっっっっ!!