書籍卸大手の図書館流通センター(TRC)は13日、図書館から本を借りたまま返さない利用者の所在を追跡できるWebサービス「カーエセ」を公開した。返却延滞者の登録情報をもとに最新の所在を割り出し、一網打尽にする。延滞に悩まされる学校や公共施設の図書館から、広汎な利用を見込む。
TRCは図書館業務の民間委託を一手に引き受ける業者でもあるが、同時に各図書館の返却延滞者のデータベースへのアクセス権も手に入れており、これを活用する新サービスとしてカーエセを開発した。
カーエセでは、各図書館のデータベースに記録されている延滞者について、GoogleやTwitterを使って検索。それらしき人物による「ランチなう」などの書き込みを発見すると、さらにロケーション情報まで解析して特殊訓練を受けた図書館SWATを急行させ、強制的に図書返却をさせるという。
TRCでは、カーエセの導入により延滞者の発生率を42パーセントにまで低下させることができると見込み、各図書館にアピールしてゆく方針。
- 2010
- 03/13 23:48