「不謹慎」
「エスパーという立場の重さをわかっているのか」
エスパー界の重鎮から批判が殺到している。槍玉にあげられているのはエスパー代表としてアニメ主題歌のPVに出演したエスパー伊東。厳粛な場であるPVの画面に「半裸の黒パンツ一丁」という姿で現れたことが問題となっているのだ。すでに「エスパー界の国母選手だ」と非難する声もある。
問題になっているのは16日に発売されたアニメ「とある科学の超電磁砲」新OP「LEVEL5~judgment~」の特典PV。作品がエスパーを題材にしたものだということから本物のエスパーに出演の声がかかった。オカルトブームも去り注目を集めることが少なかったエスパー業界にとって、まさに渡りに船。エスパーたちは喜んで協力し、代表としてエスパー伊東を送り出した。
しかし、かんじんの撮影現場に現れた伊東は上半身裸にピチピチの黒パンツ一丁という、非常識きわまりない姿。撮影陣も呆れ返っていたもののスケジュールがおしていたため、やむなくそのまま撮影に踏み切った。発売後に映像を見てはじめて事情を知ったエスパーたちが「エスパー人気を盛り上げるどころか悪いイメージがついてしまう」と怒りはじめたという次第。
エスパー界でも古参のバビル二世さんは
「おまえは国母か! と言いたい。エスパーなら正装の“ボロボロ学生服”で出演すべき」
といきまく。パワーでは随一と目されている超人ロックさんも「髪型が礼を失している。もっと稲妻みたいなズバッとしたヘアスタイルにしていくべき」と怒り心頭だ。エスパーたちは伊東に謝罪を求めているが、関係者は「自宅には黒いバッグがあるだけで行方がつかめない」と困り果てるばかりだ。