小惑星イトカワへの着陸に成功し地球帰還を目指している探査機「はやぶさ」で、イオンエンジンが停止するというトラブルが発生し関係者を悩ませているが、原因が
「積載しているマイナスイオンの不足」
にあるのではないかという見方が強まってきた。
はやぶさの推進機関はタンクに詰め込んだマイナスイオンを噴出することで推力を得るイオンエンジン。長旅に備えて日本アルプスの滝などで集めたマイナスイオンを積載しており、およそ1万人を健康にしまくるほどの量を誇っていた。しかし、相次ぐ機体トラブルの修復で多くのマイナスイオンが消費されたため、一部のエンジンにイオンが行き渡らなくなったと見られる。
「いまのはやぶさのタンクには悪いプラスイオンがたくさん溜まっている状態。このままでは地球への帰還は絶望的だ」と宇宙ジャーナリストの松浦晋也さんは悲観的に語る。
「みんながはやぶさにむかって
“ありがとう”
と語りかければ、プラスイオンがマイナスイオンに変化し、無事に復旧する可能性がある」
として、天文ファンに「ありがとうコール」を呼びかけている。
いっぽう、事情通の中にははやぶさの設計ミスを指摘する声もある。
「マイナスイオンなんて、うさんくさいし今や骨董品レベルの技術。なぜ最新の“プラズマクラスターイオン”を採用しなかったのか。新型インフルエンザ対策にもなる」
というのだ。もしはやぶさが帰還に失敗すれば、あらためて宇宙開発関係者の責任が問われることになりそうだ。