節分の3日、縁起物として各地で販売された恵方巻の一部に、太さを偽って販売されたもののあったことがわかった。太さ偽造の疑いをもたれているのは都内のすし業者が製造した恵方巻。この業者から供給を受けていた大手コンビニエンスストアは「事実なら刑事告発も検討する」としている。
都内中央区にある「すしの関口」。全国すし大会で優勝したこともある関口将太氏が経営している。同氏は今年、セブン・イレブンから恵方巻製造を受注。都内の系列コンビニエンスストア全店の恵方巻を一手に引き受けていた。しかし、3日夜になって「太さを偽っている」との内部告発がセブン・イレブン本部に入り、疑惑が浮上した。
告発は
将太は恵方巻のシャリで「ご飯粒のあいだの隙間をより多くあける」くふうを開発。本来より少ないシャリ量で太さを水増ししている
と指摘するもの。セブン・イレブンが店頭に残っていた実物を調査、ぎゅっと握りしめてみると公称8cmの恵方巻が直径6cmにまで縮むことがわかった。同本部では「太い恵方巻に無理してかぶりついて“幸せゲット!”と思いこんでいた庶民の思いを踏みにじる行為」として、将太氏の告発を検討中だ。
弊紙が関口将太氏にコメントを求めたところ
隙間を多くしたのは、よりおいしく感じられるようにするため。ぼくがにぎり寿司づくりの経験を活かして編み出したもの。太さ偽装と受け取られるのは心外
と話しており、反省しているようすは見られなかった。マンション、ライブドアに続く偽装事件として、警察には断固とした対応を望みたい。