カキの名産地として名高い北海道・厚岸町は、カキの殻むきをカンタンにできるという便利な
「石器」
の開発に成功したことを明らかにした。カキは食用二枚貝の中でも殻が固く割りづらいことで知られているが、ことし1月に施行された改正銃刀法の影響で殻むき用ナイフの保有が規制対象となったため「殻がむけなくなる」と心配されていた。
関係者によると、石器開発に成功したのは北海道警と厚岸町飲食店組合が1日に開いた会合の席だったという。5日以降殻むきナイフの所持が全面的に禁止となることを
「ウッホウッホ」
と警告する道警の担当者。
「ウホーウホホホ」
と抗議する組合側…。議論が膠着状態となり、業を煮やした飲食店経営者のひとりが
「ウホー!」
という雄叫びとともにそばにあった石を握り振り下ろすと、ぐうぜん割れて鋭い刃のような面をもった石器ができた。
一同はしばらくあっけにとられ
「ウホ?」
と顔を見合わせたり石器を遠巻きにこわごわと見守るばかりだったが、やがてカキの殻を割るのに使えるものだということに気づくと
「ウホー! ウホー!」
と歓喜のドラミングをはじめたという。
今回の石器開発成功は「海のミルク」と呼ばれ貴重な栄養源と珍重されているカキをより効率的に摂取できるというだけでなく、「道具をみずからつくりだす」という能力が発現したという点で
「人類進化の新たな一ページ」
を開いたエポックメイキングなできごとだと言える。今後も、人類がさらに高次の存在へと進化していく過程をあたたかく見守りたい。