政府が23日の臨時閣議で決定した「経済財政改革の基本方針」、いわゆる「骨太の方針」において小泉政権以来はじめて「社会保障費の年2200億円抑制」を撤回したことを受け、各方面から批判が集中。とりわけ麻生太郎総理には「リーダーシップが足りない」「政権の体をなしていない」など針のむしろ状態だ。そんななか、年端も行かぬ小学生が
「総理、がんばって」
のエールとともに応援のプレゼントを贈り、話題となっている。
この日、官邸を訪れ総理にプレゼントを届けたのは都内世田谷区在住の小学生・たかしくん(12)。
「骨太の方針が折れてしまったのはカルシウムが足らないから。これを毎日飲めば栄養をきちんと摂れて、骨もきっと太くなるよ」
と差し出したのは、紙パック入りの牛乳だった。あいにく麻生総理本人は閣議で忙殺され不在だったが、代わりに対応した報道官は
「総理の窮状はもちろん、国の行く末を憂いてくれるちびっ子がいることに感動した。きちんと渡す」
と約束した。
たかしくんは「これから平日は毎日届けに来る」と約束。一介の小学生が毎日牛乳をプレゼントするとなるとかなりの経済的負担となるはずだが、「気にしないで。だいじょうぶ。国のためだもの」と意に介さぬ顔。しかも「欲しければコレもあげるよ」とコッペパンまで残して去っていった。関係者はたかしくんの気高い自己犠牲の精神に将来の国士の姿を見て感涙にむせびつつ、パサパサになったパンを握り締めながら小学生の去っていく背中を見送った。
たかしくんの担任・よし子先生の連絡帳コメント:
おかあさんへ。たかしくんは好き嫌いがはげしいようです。給食でのこしたものをもたせますので、きちんとたべるようにしかってあげてください