深い眠りから目覚め、再び新たな船出をしようとして話題となっている「宇宙戦艦ヤマト」。26年ぶりの出航とあって大幅な改修工事がおこなわれ、中でも以前は連射不可能だった最終兵器「波動砲」が「六連発」まで可能になったとしてファンの注目を集めているが、ここにきて怪しい噂がささやかれはじめた。なんと、
「六連発は以前から可能だった」
というのだ。これが事実だとすればヤマトが連射対応のためとして計上した改修費用は裏金に回された疑いがあり、「地球の救世主」というヤマトのイメージも失墜する可能性が出てきた…。
ヤマトについては、26年前に清涼飲料水の惑星アクエリアスで大破・沈没していたが、このたび超巨大ブラックホールの地球接近に伴い引き揚げられ、改修ののち12月に進水・出航する予定となっていた。その際、ヤマト関係者は
「波動砲が単発式なのは心もとない。設備の近代化にカネが必要だ」
と訴え、定額給付金のバラまきにも相当する2兆円もの予算を要求。平成21年度補正予算で認められていた。しかし、技術者の証言によると「ヤマトは前から連射可能だった」というのだ。
証言しているのは、地球防衛軍の真田志郎技師長(49)。
「こんなこともあろうかと、波動砲は連射できるようにしておいた」
と胸を張って語る。もともとイスカンダル遠征時から六回までの連射は可能に作ってあり、イザというときには16連射にも24時間以内に対応できるという。しかも、
- 艦内ネットワークも「こんなこともあろうかと」デュアルスタックによりIP v4/v6両対応済み(初代ヤマトはトークンリング方式)
- 長距離航行向けに「こんなこともあろうかと」フォールドシステムを搭載済み
- 宇宙生命体と遭遇したときのために「こんなこともあろうかと」銀河の妖精っぽい歌姫がスタンバイ済み
とのこと。
ここまで不測の事態への準備がなされていると「なんのための近代化予算要求」だったのかという疑惑が当然浮上してくる。いったい2兆円はどこへ消えたのか。真田さんは艦内の噂話として「戦闘班長が結婚資金に使ったとか、軍医が酒代にまわしたとか言われている」と語る。そもそもヤマトについては、軍の言うことを聞かずに暴走したり、ほかの知的生命体を星ごと全滅させたりしたのではないかとの黒い評判がかねてから絶えない存在。この際、疑惑を徹底的に追及して膿を出し切る必要性があるのではないだろうか。