週刊少年ジャンプに連載され圧倒的な人気を誇ったマンガ「デスノート」のハリウッド映画化が話題を呼んでいる。映画化権を取得したワーナーはこの作品について、現在公開中の大作「レッドクリフPart2」でもメガホンを取った
ジョン・ウー
が監督を務める予定であることを明らかにした。
ジョン・ウーは「バイオレンスの詩人」の二つ名で知られ、香港やハリウッドで「男たちの挽歌」「MI:2」などの作品を生み不動の名声を得た監督。独特の哲学や映像モチーフを持つことでもおなじみだ。
「重厚なデスノートの世界を映像化できるのは彼しかいない」
と、白羽の矢が立ったと見られる。ジョン・ウー氏も「もともとデスノートは連載時からのファンだった」と大乗り気で、すでに
「デスノート~男たちの死神」
と題したプロットを提案し、脚本家らと詰めの作業に入っているとのこと。
事情通によると、ハリウッド版では舞台が近未来アメリカのハイスクールへ変更となり、
「マフィアに兄のエルを殺された主人公の高校生・ライトが、手に入れたデスノートで組織殲滅に乗り出すが、エルは記憶喪失で組織のボスになっていた。運命のいたずらか。兄弟は血で血を洗う抗争のただ中に巻き込まれてゆく…」
といったストーリーだという。
試作トレイラーを視たという映画評論家は、
「中ボスの“シブタク”とのバトルシーンでライトが両手に丸めたデスノートを持ちタコ殴りにするという
“二丁デスノート”
のシーンがあったり、バトルが終わり死体が転がる港をリュークがリンゴをかじりながら歩くと意味もなく大量のハトが飛んでいくシーンがあったりと、まさにジョン・ウーらしい作品だった」
と鼻息も荒く語った。ファンには公開が待ちきれない作品となりそうだ。
なお国内での宣伝イメージタレントには、監督の「友人の友人」だという鳩山邦夫総務相が「死神でハトのイメージがピッタリ」と大抜擢された。