6千余の尊い命が奪われた、あの悲劇から11年…。神戸市をはじめ各被災地では17日、震災の記憶を風化させぬよう願う人々の追悼行事が相次いで行われた。いっぽう、大阪府警・兵庫県警合同捜査本部による必死の追跡にもかかわらず、凶悪な犯行の首謀者の所在は依然不明のままだ。
阪神大震災の犯人と見られているのは、当時淡路市野島の地下約50キロ地点に潜伏していた大ナマズ・淡路太郎容疑者(約4万歳)。「阪神では大きな地震は起こらない」と思いこんでいた人々の心のスキをつき、多大な被害をもたらした疑いで全国に指名手配されている。だが、淡路容疑者の犯行後のヒレ取りはようとして掴めていない。
捜査本部は全国の湖沼を対象に大ローラー作戦を繰り広げてきたが、いまのところわかっているのは昨年の宮城県沖地震にも、淡路容疑者と関係の深い人物がかかわっていた可能性があるということだけだ。
当初から捜査に携わっているベテラン捜査官のひとりは
築地のふぐちり屋の水槽で泳いでいるのを見た
と語っているが、遭遇直後に酔いつぶれたため取り押さえることはできなかったという。
だが、ここにきて識者がより大きな問題として指摘するのは
時が経つにつれ人々のあいだで当時の記憶が風化し「いつ大ナマズが残虐な犯行に及ぶかわからない」という畏敬の念が薄れつつある
点だ。昨今では、ナマズ除けの神事を執り行わないマンション・ホテルが、建築業者・政治家ぐるみで乱造されている事例もあるという。「こんな状態で次の凶行が起きれば、より甚大な被害をこうむるおそれもある」と関係者は口をそろえる。
東京大学地球科学研究室の大鯰髭夫教授は
あれが最後のなまずとは思えない。人類が震災への備えを怠れば、第二・第三の大なまずが…
と警鐘を鳴らしている。
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