「ナオンと彼等だけの蜜あふるる約束の地」として知られる極東最後の絶対王政国家であった「神聖モテモテ王国」(所在地:東京都町田市)で10日、革命が勃発。新たに共和制をとる
「神聖モテモテ共和国」
が成立した。モテモテ王国国王は新政権下の裁判で死刑になったもよう。国際社会は共和国の正当性承認の可否も含め、事態の推移を慎重に見守っている。
モテモテ王国は初代国王ファーザー一世が息子のオンナスキーとともに90年代に建国。以来、国王が唯一絶対の権力をもって君臨し
「ナオンにモテる」
を国是として建国活動を続けてきた。海外にも支援者は多く、主にローディストと呼ばれる人々から「閣下」と崇められるなど有形無形の支持を受けてきた。
しかし、この3月になってローディストが滅亡。資金源を断たれたことと、
「キミらは磨けば光る、ほら鉄鋼石の原石みたいなやつなんじゃよー」
と言葉巧みに誘われ国王親衛隊「MNO(MoteNai Otoko)」に入隊した軍人らが「話が違う」と共和制支持に回ったことが決定打となり、王政派が実権を失った。国王は5月から「月刊少年サンデー」へ亡命し政権立て直しをはかる構えだったが、出国直前で捕らえられ断頭台に送られたという。
新たに成立した神聖モテモテ共和国では「自由・平等・博愛」の精神のもとナオンにモテることを目指すと宣言。MNOの代表からなる共和国議会が憲法制定の準備をしている。議会の最左翼で有力者のトーマス・ロベスピエールは
「正義の実現のために全力を尽くす姿勢さ。そこのナオン、騙されてみないか」
と語る。なお、今回の神聖モテモテ王国崩壊に伴い、月刊少年サンデーのながいけん連載作品は「あらいぐまラスカル」に変更になるとのこと。