英サンデー・タイムズ紙が米物理学者の
「Googleで2回検索すると、やかんを1回沸かすのと同等量のCO2が排出される」
との調査結果を掲載し、話題を呼んでいる。これに対しGoogleは真っ向から反論。「事実とまったく異なる」と論争に火をつけた。
Google広報部が12日までに明らかにしたところによると、
「沸かしているのはやかんではなく、湯たんぽ」
だという。世界各地にあるGoogleのデータセンターでは、各サーバの上に水を詰めた湯たんぽを設置。検索処理で発生する熱を吸収させているとのこと。もちろん、プロダクトの質にこだわるGoogleだけあって湯たんぽのメーカーは名門・マルカ。トタン製なので直接火にかけられ、壊れにくい。
あったまった湯たんぽは世界各地のGoogleオフィスへ、冷めないうちにとフェデックスで届けられ、社員らの就寝時の暖房に使われている。
「データセンター排熱の有効活用だけでなく、ほどよい温かさが朝まで続き部屋を乾燥させない。残り湯で朝の洗顔もできる」
とエコぶりをアピールする。
さらにGoogleでは、湯たんぽに貯めた熱で発電をおこない、その電力でデータセンターを稼働させるという「究極のリサイクル」を実現しようと、目下研究中だという。実現すれば外部からのエネルギー供給が不要な、まさに
「至高のエコ対応検索システム」
ができる。風車を回してチヤホヤされているのがうらやま、いやみっともないどこかのネットベンチャーとは格が違うことをあらためて見せつけたと言えそうだ。