東京・日比谷公園でボランティアがおこなっている失業派遣労働者向けのキャンプ、通称「派遣村」について、「対応が遅い」と野党第一党の民主党に非難の声が集中している。いっぽう、麻生太郎首相はこの問題を政界でもっとも早くから敏感に察知。なんと、3ヶ月も前から派遣村問題の発生を予期し、現地視察などを熱心におこなっていた。今回の問題であらためて民主党の政権担当能力が問われるとともに、麻生首相の有能さ・庶民派ぶりが浮き彫りとなったかっこうだ。
問題になっているのは、民主党幹部の派遣村訪問・視察などの対応の遅さだ。昨年末に開村した派遣村だが、党代表代行の菅直人氏が日比谷公園を訪れたのはなんと1月2日になってから。「元旦くらいのんびりしていたい」というやる気のなさが伝わってくる態度で、「生活第一」を公約に掲げる野党の矜持はどこへ、と疑いたくなる。
いっぽうの麻生首相は、なんと
3ヶ月も前の9月末から
この問題に熱心に取り組んでいた。まず、現場から数十メートルしか離れていない帝国ホテル内のバーに
「派遣村問題対策本部」
を設置。国会会期中も、スーパー視察や自民党青年部との居酒屋談義などの忙しい合間を縫って毎夜通い、日比谷公園のようすをうかがいながら涙していたという。「どうにかしてやりたいが…今すぐ世界的な金融恐慌の波をどうこうするほどの力のない自分がふがいない」と嘆いてはウイスキーをあおっていたため、酒量も若干増え気味だったとか。
派遣村村長の湯浅誠・NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長は、
「開村3ヶ月前から対策を練ってくれているとは、あらためて与党の国を背負って立つ能力ののりしろの深さを思い知らされた。これならもう、閉村する5日以降の村民たちの生活も安心だ」
と安堵していた。日本国万歳。