若者たちが“歌謡界の恒久平和実現”を目指すというユニークなストーリーで注目を集めたNHKの朝の連続SFテレビ小説「だんだん」。物語は惜しまれつつ終盤をむかえているが視聴者の支持が根強いことから、同枠では異例ながら続編となる第2シーズンの放映が決まった。そのタイトルは
「だんだん00(ダブルオー)」
この続編で、果たして主人公ら「シジミジルビーイング」は使命を達成できるのか。誰もが気になるだんだんのその後が描かれる。
あらすじ。歌と舞妓はんによる人類統一をめざした「シジミジルビーイング」がデビュー曲で大コケ。使命達成に失敗した4年後の世界。いま再び、腐ったJ-POP根絶のために彼らが“歌唱力による介入”を開始する。シジミジルビーイング生き残りのひとりである歌謡予報士の石橋友也は、新世界を画一的な曲と著作権で支配せんとする組織「エイベックス」の野望を察知。食い止めるために、ある人物へのコンタクトをはかる。その人物とは壮絶な最後を遂げたのぞみの双子の姉妹、めぐみだった。のぞみと生き写しのめぐみに、新たな恋の芽生えを感じてしまう友也。友也はめぐみにのぞみの遺した太陽炉声帯を移植し「ツインライブシステム」を完成させる。
だが、世界は友也やめぐみたちの想像を超えた次元で動きつつあった。シジミジルビーイング創始者であるナカタ・ヤスンベルグの意思がこめられたコンピュータ「Perfume」の生体端末Aira Mitsukiらが独自の動きを見せはじめていたのだ。彼らは、元シジミジルメンバーの山田康太を仲間に取り込み、超兵器「タンバリン」の恐怖によって人類を統一しようとしていた…。
「今どき“赤いスイートピー”ってなんだよ」などと一部から批判を受けつつも、「歌謡界の健全化」という難しいテーマを選んだことで評価の高かった「だんだん」の続編ということで、いやでも期待の高まる「00」。プロボクサー再チャレンジ戦で死亡した吉田栄作も、ところがぎっちょんサイボーグ化で生きていた設定─というからファンには見逃せない作品となりそうだ。