学校へのケータイ持込禁止を推進するなど教育改革に熱心な動きを見せている大阪で、教育再生の足がかりとなりそうな新たな科学的事実が27日までに判明した。
「毎日電子メールを使っていると、キレやすくなったり忍耐力が足りなくなったりする」
という衝撃的なもの。ケータイメールを常用する若者がキレやすい事実とも符合する。今後の教育のあり方を再検討するうえで、大いに役立つこと間違いなしの発見と言えそうだ。
研究をおこなったのは大阪府庁科学教育推進室。このたび論文形式で電子メールへの依存とキレやすさとの相関関係について発表した。それによると、府庁ではここ1年ほど被験者H(39)にパソコンを与えて府庁職員などに雑多なメールを送らせ“メール漬け”にしてみたという。その後、
- 過去の送受信したメールを整理しなさい
- 必要なメールを公開しなさい
といった簡単なタスクを課してみたところ、
「めんどくせえ!」
と言ってキレるという信じられない結果が出た。
府庁では
「手紙の整理ごときでキレるというのはまずありえない。年末年始の“ゆうメイト”バイトでしか見られない症例だ。明らかに電子メールの影響でキレやすく、忍耐力がなくなっている」
と電子メールの危険性を警告する。なお、被験者のコンピュータリテラシや知能が低く、メールのフォルダ整理や自動振り分け・検索機能を知らなかったことも発症を助長した可能性があるという。
さらに、被験者Hが落ち着きを取り戻したところで再度タスクをこなさせてみると、自分の印象をよくする都合のいい内容のメールだけを取り出して悦に入る傾向が見られたという。
「電子メールを使いすぎるとキレやすくなるだけでなく、性格が悪くなり、傲岸不遜で自慢好きになるのかもしれない」
と、府庁の担当者は研究の余地がまだあることを訴えた。この研究結果を受け、大阪府では公的通信手段を
- 飛脚に切り替える
- のろしにする
などの方針を検討中だという。