長年“あわてんぼう”“あわてんぼう”といわれのない中傷を受けてきたとして、フィンランド在住の男性が作曲家の小林亜星さんを名誉毀損の民事訴訟で東京地裁に訴え出ていたことが、19日までにわかった。個人の名誉と表現の自由のバランスを問う難しい裁判として、注目を集めそうだ。
訴えたのは国際運送業を営むサンタクロースさん(約2000歳)。訴状によるとサンタさんは、小林さんが自作の歌「あわてんぼうのサンタクロース」の中で、
「サンタクロースがクリスマス前にやってきた。あわてんぼうだ」
と、いわれのない誹謗中傷を繰り返したうえ、全国の子どもたちに歌わせたと主張。慰謝料300億円を求めている。
サンタクロースさんによると、
「わたしの仕事はクリスマス前夜の“イブ”にプレゼントを届けること。クリスマス前にやってくるのは当然で、それをあわてんぼう呼ばわりで嘲笑されたことによる精神的被害は甚大」
とのこと。サンタさんは知人のあいだでは「なんでも15分前行動がモットーのカッチリした人」と評判で、怒りもうなずけるという。
訴えられた小林亜星さんは「酷寒の地フィンランドから届いた訴状をまだ解凍できておらず、コメントできない」という。なお、該当訴訟の裁判員を担当することとなったbogusnews編集主幹さんは
「いままで私にロクなプレゼントをもってこなかった原告側に明らかに非がある。断固として死刑判決に一票を投ずる」
と話している。なお、サンタクロースさんが訴訟準備で忙しくなるため、2008年のクリスマスは中止となるとのこと。