深刻な経営危機に陥っている米自動車最大手ゼネラル・モーターズは、21日、再建に向け
「社名を変更する」
ことを決めた。ゼネラル・モーターズは政府・議会に緊急支援を要請していたが、その見返りとして来月2日の期限までに具体的かつ実効性のある再建策の提示を求められていた。
社名変更は、ウォールストリート・ジャーナルが同社取締役会の決定として報じたもの。それによると、まったく儲からない現状を打破するため現在の「ゼネラル・モーターズ」を
「ゼニニナル・モーターズ」
に変更することを全会一致で可決したという。「いかにも銭になりそうだ。低迷の続く米ビッグ3の起死回生の一手となるかもしれない」と、米自動車業界に詳しいアナリストは語る。
ゼネラル・モーターズの再建策については、おなじビッグ3のクライスラーとの合併策が最有力とされていた。しかし、金融危機の深刻化でクライスラーが嫌気。かわってゼネラル・モーターズが再建の相談役として選んだのが、日本の専門家
「カズコ・ホソキ」
だった。名称を変えることは「あんたたち、いま大殺界なのよ。“ゼニニナル・モーターズ”になさい」という彼女の提案だったという。
取締役会では「米国民らに長年親しまれた社名を変えるのはいかがなものか」との指摘もあったが、ホソキ氏の
「名前を変えないと、あんたたち(のとこの従業員が)地獄に落ちるよ!」
との怒声におびえ、しぶしぶ決めたとのこと。しかし、これによりゼニニナル・モーターズ社が息を吹き返せば米国内需要が上向き実体経済の改善に貢献する可能性もある。今後の効果に期待したいところだ。