月周回衛星「かぐや」(SELENE)も、ついに擬人化の対象に─。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、かぐやの“燃えキャラ”化イラストを同機構のWebサイトで公開した。著名漫画家の島本和彦さんが寄贈したもので、熱く燃える漢気に満ちた新解釈のかぐやが描かれている。
この燃えキャラは
「シャイニングかぐや」
と名付けられた巨大人型ロボット。イラストではすぐ脇にマントをまとった操縦士の「ドモン=モウリ」が描かれており、指パッチンをして「かぐやー!」とかぐやを呼び叫んでいるようすが見てとれる。
同機構によれば、シャイニングかぐやは
「各国の探査機同士が戦って、戦って、勝ち残ったものだけが月探査をおこなえる未来世紀の探査機」
という設定。探査機と探査機が熱い肉弾戦を繰り広げるアクション性の高さのほか、主人公のドモンがH2ロケット打ち上げ失敗で兄を殺した犯人を追い続けるドラマも見どころだ。
敵キャラの月探査機も個性派ぞろい。しなかった月着陸をしたと言い張る「アポロ・マックスター」や、宇宙空間で泡や餃子を出すように見えないこともない「チョーシュー」などと、ヒドラジンの燃え盛る文字通り熱い戦いを繰り広げる。最終回には風車で推進する「ネーデルかぐや」も日蘭友好500年を記念してオランダから参戦予定とか。JAXAでは
「燃えキャラをきっかけに多くの子どもたちが宇宙への興味と正しい知識を深めてくれれば…」
と期待を寄せている。