栃木でもっとも有名な観光スポットとして知られるJR宇都宮駅東口の「餃子像」が6日破損した事件で、地元過激派の
「しもつかれ統一同盟」
が「自分たちがやった」と犯行声明を出していることが、夕方までにわかった。栃木県内ではそれぞれ独自の食文化を推進する複数の民族同士の争いがかねてからあったが、今回の事件をきっかけに紛争が活発化する可能性が出てきた。
犯行声明文は県内の最大手メディアであるラジオ局「CRT栃木放送」に、昼過ぎまでに届けられた。それによると、しもつかれ統一同盟では
「外来の食でしかない餃子を崇拝する、邪悪な偶像に鉄槌を下した。われわれは県民の主食をしもつかれにするその日まで戦い続ける」
と述べているという。栃木県警の分析で声明文の封筒からすえた臭いのすることが確認されており、同盟の書いたものに間違いないと見られる。
栃木県では
- 土着の「しもつかれ族」
- 満州由来の「餃子族」
- 山岳系の「かんぴょう族」
- 新興ブルジョアの「とちおとめ」
という複数の民族が群雄割拠しており、それぞれが主食の座をめぐって激しい争いを繰り広げてきた。特に最近ではしもつかれ族過激派の動きが活発で、週末ともなれば宇都宮市内最大の歓楽街である「オリオン通り」にしもつかれをばら撒くなど実力行使に出るケースが相次いでいた。
しもつかれ族の蛮行に対し、餃子族を代表する宇都宮餃子会は
「ゲロごときに栃木の食文化を明け渡すわけにはいかない。今週末は“来らっせ”で一大餃子フェアを敢行し、徹底的に戦う」
と抗戦姿勢を崩さない。さらに、栃木県とちおとめ振興会も「餃子なら池袋ナンジャタウンで食べればいい。他県のみなさんは、ぜひ栃木にいちご狩りに来てください」と挑戦的な声明を発表。栃木の食をめぐる民族紛争は、さらに混迷の度を増し始めた。人的被害が出る可能性もあるため、政府・与党も調停に乗り出すことを検討中だ。