14日豊後水道で海上自衛隊イージス艦「あたご」が、国籍不明の潜水艦のようなものと遭遇した事件について、該当不審船が「ゆうれい船」だった可能性の高いことが、17日までにわかった。あたごの乗員らへの聞き取りで判明したもので、自衛隊の霊的防御装備のぜい弱さが浮き彫りになったかっこうだ。
乗員の話によると、最近あたごでは夜間航行中などに「なにかにつけまわされている」ような気配を感じることが多かったという。“なにか”は形容しがたいが、目撃者は
「小さな漁船のようなゆうれい船だった」
と口を揃える。14日の不審船も、立ち込める不気味な霧の中にゆらりと現れた。報道では「潜望鏡らしきものがあった」とされているが、乗員は「むしろボロボロの大漁旗に見えた」と語る。
この事件については、海自や米海軍所属の潜水艦は該当時間帯に付近を航行していなかったことが確認されているほか、中国も「心当たりがない」と回答しており、「いったいなんだったのか」と謎が謎を呼んでいた。ゆうれい船だったとすればイージス艦の追跡を振り切ってこつぜんと消えたことにも説明がつく。幽霊はレーダーにもソナーにも映らないからだ。
いっぽう気になるのが、なぜあたごがゆうれい船につきまとわれるのか、だ。関係者は
「何かの怨念か…。しかし身に覚えはまったくない。知らないと言ったら知らないんだ!」
と固く口をとざす。原因はともかく、自衛隊および防衛省はこうした霊的攻撃に対する防御能力を高めておく必要があるのは間違いない。護衛艦への霊能力者やイタコの配備のほか、ひとの恨みを買わない体制づくりが急がれる。