11日までに電子マネー「PASMO」の在庫が突然逼迫。8月まで新規発行を停止する憂き目に追い込まれることとなった。決済インフラとは思えない脇の甘さがはからずも露呈したかっこうだが、弊紙では独自の取材網により今回の事件の裏に
「燕尾服をまとった謎の男たち」
がいることを突き止めた。
PASMOによる決済は、都内私鉄など交通機関がこの3月から一斉にサービスを開始。イメージキャラクターのかわいさもあいまって人気を集めていた。しかし、今月に入ってから新規発行数が異常に増加。在庫が逼迫したため受け付け停止に追い込まれることとなった。
問題は、PASMOを求めて殺到し発行停止を引き起こした人々が、一般の利用者ではないらしい─ということ。取材した某駅係員は語る。
「異様な風体の一団が駅にやってきて、PASMOを買い占めていくのを何度も見ました。何人もの男たちがPASMOだけ買って、電車にも乗らず帰って行くんですよ…」
証言によれば、この男たちはいずれも
- 異常に小柄
- 全員黒い燕尾服を着込んでいる
- ペタペタ歩く
- 魚臭い
など独特のかっこうをしていた。上野動物園や多摩動物公園近くの駅で多く出現しているのも特徴だ。
別の証言では、これらの男たちが人目を避けて集会を開いているところも目撃されている。真ん中でひときわ偉そうな一匹が演説し、
「諸君!
交通カード界で知名度ナンバーワンキャラクターの座を守るための戦いは、今が正念場! 敵は小さいうちに潰しておくのが勝利のカギだ!」
などと叫んでいたという。組織的な活動だとすればカルト集団の陰謀の可能性もある。当局による本格的な捜査が望まれそうだ。