社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、
「CESAベストプロモーション大賞」
に、この秋発売が予定されている次世代ゲーム機「プレイステーション3」を選出した。同賞は毎年「東京ゲームショウ」(24日閉幕)にあわせて行われているもので、その年もっとも優れたプロモーションを行ったゲームメーカーやプロダクトに対して与えられる。
CESAの審査員らは、授賞の理由を
「“弱いもの、明らかに失敗しそうなもの”
についつい同情して応援する、日本人独特の美しい“判官びいき”意識を活用。効果的なプロモーションを展開した」
こととしている。PS3は
- 常識外れに高かった設定価格を、ライバル機があまりにも安いのにビックリして場当たり的に下げた“ように見せかける”
- 展示中の実機を扇風機で冷やし、安定動作できない“かのように見せかける”
など、わざと同情をひく高度な宣伝戦略で話題を呼んでいる。同様の手法を採った製品としては「プレイステーションポータブル」があるが、企業グループ全体の業績に不安を抱かせるほど大がかりな事例はめずらしい。
PS3発売元のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)では、今後も新たな“判官びいきPR”を展開していく予定。月末からは、
「忠実なSCE社員がPS3を守ろうと、本当は1作品も名前が載っていない“ローンチタイトルリスト”を手にしながら、次々と架空のゲーム名をそらんじていく“勧進帳CM”」
も放映する。視聴者は、それを視てついつい涙しながらアマゾンで予約してしまうこと間違いない(ここをクリックして予約)。
SCE広報部は、
「PS3は短期的には負けたように見えても、その魂は密かに大陸に渡りチンギス=ハンとなって世界を征服するだろう」
と鼻息も荒く語っていた。