Six Apart社が提供するブログシステム「Movable Type」に、新たなセキュリティホールがあることが26日わかった。同社によると対応にはかなりの時間がかかる見込みで、いまのところ修正プログラムは配布されていない。Movable Typeは個人・法人を含め世界トップシェアを誇るシステム。「影響は甚大」と識者は警告を発している。
判明した不具合は、
「“Movable Type”の正式な名称・読み方をうまく覚えられない」
というもの。「意志の疎通ができなくなる」重大なセキュリティ上の問題がある。すでに年配の利用者を中心に多くの被害者が出ているとのこと。影響を受けるのは現在市場に出ているMovable Typeの全バージョン。
問題が発覚したのは、都内在住のフリーランスWebデザイナー(29)が零細企業の社長(54)とWebサイト制作の打ち合わせをしていた際。デザイナー氏は、
「“ウチもアレ入れたい。ムーバルタイプ。ムーバルタイプ”
と言われて、はじめは何のことかわからなかった」
と、このセキュリティホールを衝かれた際の恐怖を語る。Six Apartの調査によれば、ほかにも
- モバイルタイプ
- リムーバルチップ
などさまざまな症例が報告されているという。
Six Apart社の宮川達彦氏は、
「弊社を“乱交し放題のアパート”と勘違いする人が出るなど、被害の広がりはすでに看過できないレベルになりつつある。社名も含めてMovable Type改名の必要があると思う」
と、問題を認識していることを明らかにした。現在、親しみやすい命名のプロフェッショナルであるbiglobe社に協力を要請中とのことだ。ユーザーのあいだでは「たぶん、ウェブリノートとかいう名前になると思う」と期待感が広がっている。