医薬品大手・三菱ウェルファーマの子会社で主に血液製剤を手がけるベネシス(本社:大阪)は5日、
「空気を読めるようになる薬」
の提供を開始した。一般医薬品として全国の薬局・ドラッグストアで販売する。
新たに販売開始となったのは、空気を読めない症状に効果があるとされる「ヨメルノゲン」。従来は医師による処方箋が必要で、学校のいじめられっ子以外の児童や与党政治家のあいだでひそかに服用されてきたが、厚生労働省の規制緩和によりスイッチOTC薬として市販されることになった。今後は一般での利用が急速に進むとみられる。
ヨメルノゲンは日本人の血を原材料としており、経口摂取すると
「日本人なら読めるはずの空気、あ・うんの呼吸を感じとり、集団の傾向から外れた自己主張をしなくなる」
という薬効が得られる。発売開始に伴う記者会見の席上で、ベネシス社長の秋山裕治氏は、
「最近、反日思想にかぶれたり、ネットの炎上をすなおに楽しまない
“空気読めない”
症例が急増している。こういった患者を救う一助となれば」
と話した。
会見の席上、左翼かぶれと思われる新聞記者から
「ヨメルノゲンの発売は、ただでさえ窮屈な日本社会の同調圧力を強め、いっそう住みにくい世の中にするのではないか。発想の多様性を蝕み、国際競争力の土台となる創造力を失わせる可能性もある」
との質問があったが、周囲の列席者からいっせいに白眼視されていた。