NHKの“朝ドラ”こと「連続テレビ小説」シリーズ新作が、28日からはじまった。新番組のタイトルは
「連続テレビ小説ディケイド」
で、同シリーズが放送開始から来年でちょうど49年になることを記念した“お祭り”を意識。新旧のドラマが入り乱れて登場する異色の内容となる。
あらすじ。天涯孤独の少女・浜本波美は、カメラを手にスクープを追い求める放浪の日々を送りつつ、世界からの疎外感を感じていた。そんなとき、「ラジオポテトのつばさ」と名乗る目つきの悪い少女がサンバのリズムとともに現れ、
「波美は朝ドラの世界を旅しなければならない」
と語る。波美は変身アイテムの「朝ドライバー」を手に、多元宇宙の朝ドラヒロインたちと巡り会う旅に出る…。
みどころは、やはり波美が他のヒロインと打ち解けることでその人物への変身能力を獲得することころ。「ドラマライド」と呼ばれるこのちからで得られる能力としては
- 「ダイコンメシ」
「おしん」の世界で入手。使うと栄養失調になる - 「ゴーヤーマン」
「ちゅらさん」から。イボイボがエロい - 「ソコヌケに」
「ちりとてんちん」から。ウケない一発ギャグを繰り出すほか、好きな女を内弟子に取られる
などがある。中には「瞳」など、なんかハズレっぽい能力もあるので注意が必要だ。
歴史ある朝ドラを週がわりで見せてくれる、まさにお祭り企画と呼ぶにふさわしい連続テレビ小説ディケイド。親子で視聴して
「おかあさんの若いころはこんなヒロインだったのよ」
と娘と語り合うきっかけにしてはいかがだろう。なお、終盤はグダグダのまま伏線をまったく回収せずに終わり、「続きは劇場で!」となる予定なので、温厚な視聴者は「おのれディケイド!」などと叫ばずあたたかい目で見守る必要がありそうだ。