世界遺産の姫路城に落書きが多数見つかった事件が話題を呼んでいるが、同様に国の指定文化財となっている彦根城(滋賀県彦根市)でも、666ヵ所もの落書きが見つかっていたことがわかった。しかも、ふつうなら手の届かない天井に
「顔のようなシミに見える落書き」
が施されていたという悪質さで、城をねぐらにするひこにゃんさんもおびえているという。
きっかけは、ひこにゃんさんから
「夜寝ていると天井に顔のようなシミが見える」
との訴えが彦根市教育委員会が受けたことで、同教委が24日から4日間かけて城内全域を調べたところ、たしかに同様のシミが666ヵ所で見つかった。
落書きの顔は苦しんでいるように見えたり怒っているように見えたりさまざまだが、いずれも強い怨念がこもっており、ひこにゃんさんは
「こんなものを見たらとても夜寝付けない。貴重な文化財に落書きとは何を考えているのか」
と、顔面蒼白のていでおびえつつも憤りを隠せない。市教委によると落書きをすべて消すにはかなりの霊力が必要とのことで、市の乏しい予算でやりくりできるかは試算中という。
いっぽう、さいきん現場近くで角を生やした半裸のキモい坊主が頻繁に目撃されていたとの証言も複数の市民から寄せられている。話によれば、この坊主は夜な夜な彦根城を訪れては、奈良訛りでまがまがしい呪文を唱えていたとのこと。滋賀県警は落書きと関係のある人物とみて、器物損壊容疑で坊主のゆくえを追っている。