夢のエネルギーがついに実用化へ! 神奈川県の研究機関「FER」(Flea Energy Research Institute)は、無尽蔵に動力を取り出せる「フリーエネルギー」の実用運転モデル一般公開を、19日から開始した。小さなシステムで動力を生み出し二酸化炭素排出量も極端に少ないフリーエネルギーについては、夢の動力源として内燃機関登場以前から研究が進められていたが、制御が難しく実用化を達成したのはこれがはじめてのケースだ。
開発に成功したのはFER代表の木下博道さん(74)。木下さんは、子どものころサーカスで見て以来、フリーエネルギーの可能性に魅せられ研究に没頭してきた。学会では「ありえない」「ニセ科学だ」とバカにされ続けた。フリーエネルギーには
- ユニットあたりの出力が極端に小さい
- 制御が難しい
という欠点があったからだ。
解決策として木下さんが発明したのが
「フリーホイール」
だ。車輪状の構造体に何万匹ものフリーを閉じ込めることで、取り出せる動力を飛躍的に増大させた。実演では、木下さんが「ビシッ」とムチを叩きつけると同時に、フリーホイールがすさまじい勢いで回転を始めるようすを確認できた。もちろん、外部からのエネルギー供給は一切ない。夢の機関実現の瞬間だ。
木下さんによれば、フリーホイールを既存の自動車に埋め込めば、すぐその日からガソリン不要になるなどエネルギー事情は激変するという。問題点としては、フリーホイール製造に大量の資材が必要になることだが、
「猫を大量に飼うことで安定供給できるめどがついた」
という。バラ色の未来を感じさせるいっぽう、木下さんはじめ会場を訪れた記者・見学者ら一同がボリボリとからだを掻いていたのが印象的だった。