大相撲大嶽部屋・北の湖部屋の力士2人の血液サンプルを精密検査した結果、
「妖精反応」
が出ていたことが6日までにあきらかになった。両力士については事前の簡易検査でも“妖精”と出ていたが、本人が疑惑を否定したため都内の専門企業に再検査が依頼されていた。すでに外国人力士が席巻する角界だが、人間ですらない妖精が土俵入りしているとなれば物議をかもすことは必至だ。いっぽう、日本相撲協会の北の湖理事長は「差別はよくない」と二人の処分を見送る方針を示している。
妖精反応が出たのは、大嶽部屋幕内の露鵬(28)と北の湖部屋十両の白露山(26)。相撲協会では、両力士の血液を三菱化学ウンディーネ(本社:東京都港区)に送付。精密な検査を依頼していたが、結果は「BLOOD TYPE:BLUE」。明らかに妖精という反応が出た。報告書によると露鵬は火の妖精「サラマンダー」、白露山は土の妖精「ノーム」との反応だったという。
正々堂々と肉体をぶつけあう神聖なる国技・相撲に、人間を騙った妖精が参加していたとなれば明らかにアンフェア。それだけでなく、ノームならともかくサラマンダーとなれば取り組み相手の力士が火傷する危険性もある。識者からは
「外国人とか宇宙人は人間だからまだいい。だが、妖精反応が出た者を土俵に上げるべきではない。それはもはや相撲とは呼べない」
と厳しい意見も。
6日午後相撲協会が開いた記者会見でも、記者団から「神聖な国技に妖精が出るとはいかがなものか」との指摘が相次いだほか、北の湖理事長に対しても「部屋入りの際に白露山が人間でないと気づかなかったのか」との声が出たが、理事長は
「妖精だから相撲をする権利がないなどと、そんな冷たいことを言うのはよーせー」
と、あくまで二力士を擁護する立場を崩さなかった。