渋滞の原因は感謝の気持ちが足りないせい─大阪大学の最新研究で、こんな意外な事実がわかった。同大学サイババメディアセンターの菊池誠教授らがまとめたもので、論文は近く米国の物理学誌「Physical Education」に掲載される。
教授らは首都高速を実験場に、さまざまな条件で乗用車を走らせる実験を繰り返しおこなった。その結果、ドライバーが「バカやろう! 死にてえのか!」などとののしりながら走った場合はひどい渋滞が起きるのを確認した。いっぽう、ドライバーが
「くるまさん、ありがとう」
と書いたビラを大量に車体に貼り付けて走ると、自然と周囲の車間距離に余裕が生まれたという。
菊池教授は
「ちょっとした汚いことばづかいでも、悪い波動が車に伝搬する。やさしく語りかければスムーズに動くようになる。水に“ありがとう”と言うとキレイな氷の結晶に変わる現象と同じだ」
と説明している。
また、有志の追試験によると、車に愛する「らき☆すた」や「キミキス」の絵をペイントしたところ、さらに渋滞が緩和されたとの報告もある。これは土日の秋葉原中央通りでは渋滞が発生しないという事実とも符合する。交通行政関係者は「道路事情改善のヒントになるのでは」と期待を寄せている。