国内のIT企業11社は、コンピュータシステムを安定動作させるための施設として、100メートルの大深度地下に人柱を埋める
「IT人柱センター」
を設置することを決めた。共同で事業資金10億円を拠出。2010年までの稼動をめざす。
IT業界では、最近
- 年金記録が消える
- 開発中のシステムが当初の計画とまったく異なる仕様になる
- 掃除のおばちゃんが電源ケーブルを引っこ抜く
- はてなブックマークが重い
などさまざまな天災が多発。神仏妖異のしわざと見られ、抜本的な対策の必要性が指摘されていた。これまでも各企業が個別にサービス残業やデスマーチで人柱を捧げてきたが、今回の合従連衡によりスケールメリットの拡大を見込む。
人柱センターは神奈川県・横須賀リサーチパークの地下に建設。ここに縦100メートルのたこつぼを掘り、断食して身を清めた派遣社員を人柱として落とす。人柱は中に用意された端末にプログラムコードをひたすら打ち続け、即身成仏をめざすしくみだ。きわめてムダのないシステムになっているため、一柱あたりの成仏コストは従来の一割におさえられるという。
仏典によればこれらの人柱を捧げ続ければ56億7千万年後には弥勒菩薩が降臨し、衆生をバグのない極楽浄土に導くとされている。プロジェクト参加企業はすでに明日の菩薩をめざす人柱候補生を募集している。まだ内定をもらっていない新卒学生は、ふるって応募してみてはいかがだろう。