携帯電話会社のソフトバンクモバイルを利用中の男性のあいだで、「いつの間にか彼女に“機種変更”されていた」という事例が相次いで報告されていることが、5日までに弊紙の調べでわかった。被害者は全国に分布しており、多大な精神的ダメージを被っていることからソフトバンクは真摯な対応を迫られることになりそうだ。
都内在住のA男さん(32)もトラブルに遭ったソフトバンク利用者のひとり。彼女とは数年来のつきあいで、終電後に六本木に呼び出されて車で家まで送ったり、毎月高価なバッグをプレゼントさせられるなど仲むつまじい日々を送ってきた。しかし先日、彼女は
「わたし、証券会社勤務のイケメンと結婚するんだー」
と告白。いつの間にかA男さんからイケメンへと“機種変更”していたことがわかった。A男さんはショックのあまり、このところ彼女の髪の毛を封入したわら人形に釘を打ち付ける毎日を過ごしている。
弊紙が調査した結果、A男さんのようなトラブルに巻き込まれたソフトバンク利用者は今月に入ってからだけでも全国で数百人にのぼることがわかった。なぜ同社に被害者が集中しているのか。携帯電話専門家の法林岳之さんは、
「ソフトバンクの前身であるデジタルホングループは、最初にインターネットメール対応の携帯電話を出してモテないオタク男性の契約を大量獲得した。そのころの契約者の“不良在庫”が、今になっていっせいに処分されているのではないでしょうか」
と分析する。
いっぽうソフトバンクモバイルの広報担当は、この件について、
「“機種変更された”と被害を訴える事例は確かに増えているが、詳しく調べてみると
“彼氏だったというのがそもそも思いこみだった”
というケースがほとんど。アッシー君だったり、せいぜいキープ君。どう考えてもわが社のせいではない」
とのコメントを発表しているのみ。同社のコンプライアンス遵守に対する姿勢が厳しく問われるとともに、クリスマスまであと二ヶ月強となったいま、早急に「別の彼女を紹介する」などの補償対応が求められそうだ。