1日は「防災の日」─。全国で地震・火事などに備え防災に関連した行事が催されるのがならわしのこの日だが、今年は初めての試みとして
「暗君・無能宰相による人災」
が起きた場合を想定。一億人の参加する大規模な訓練が行われた。参加者はいずれも真剣な面持ちで取り組んでいた。
午前9時、泉信也防災担当大臣は官邸に設置された防災司令本部に到着。
「無能なボンボンが総理大臣の座に居座り、偏った政治思想に基づきデタラメな政治を行い始めた」
という大規模な人災が発生した想定で、訓練の開始を宣言した。実際の被災状況をリアルにシミュレーションするため、官邸周辺では
などのデモンストレーションも行われた。
訓練の参加者は事前の指導に従って粛々と行動。政治関係者は“大政翼賛会の結成”、一般人は“隣組活動をしつつ非国民を村八分にする”などテキパキと動き回っていた。また、自衛隊朝霞駐屯地では佐藤正久参議院議員が中心となって「駆け付け警護でなし崩し的に参戦する」方法を実演。見学者からは「すばらしい。関東軍以上の腕前だ」と感心する声が聞かれた。
総務省は「本土決戦型の大規模な人災が起きた場合の犠牲者数は330万人以上」と試算する。同省は防災の際の心構えとして
「実際に人災の兆しがあったら、とにかく逆らわないこと。早めに国土をズタボロにしてもらい無条件降伏したほうが、結果的には傷が浅くてすむかもしれないしすまないかもしれない。少なくともしょうがなかったことになる」
と国民に呼びかけている。