服の中に強制的に風を送り込んで涼しくする「空調服」。埼玉県のベンチャー企業が開発し、これまで工場作業員用のブルゾンタイプなどで「省エネなのに涼しい」と注目を集めてきた。今年はさらに攻勢を強め、
「女性向けスカートタイプ」
をラインアップに追加。クールビズにさらに貢献するものと期待が寄せられている。
メーカーの株式会社空調服が今季発売を開始した「空調スカート」。「冷房は冷えすぎる。ファッショナブルで涼める女性用の空調服はできないか」というニーズに応えて開発されたものだ。ファッション性を重視するため、ほかの空調服と異なり強制換気用のファンは搭載していない。替わりに空調の役割を果たすのが一着につきひとり添付されてくる「小学生」だ。
着用のしかたはふつうのスカートと同じ。空調スカートをはいて歩くだけで、附属の小学生がスキを見ては
「パンツ丸見え~!」
とスカートをめくってくれる。これにより効率よく外気を取り込み、涼感を得るという画期的なしくみだ。試験的に導入した企業での男性管理職の評価も非常に高く、
「しまパンだった…」
と喜んでいたという。
冷えすぎは女性にとって大敵だが、空調スカートではその点もぬかりない。帰りの会や学級会で
「たかしくんがスカートめくりをします!
えっちなのはいけないと思います!」
と指摘すれば、空調の効きが控えめになる。ただし、クラスメートが「たかしはおまえのこと好きだからスカートめくるんだよ」などと冷やかすと、小学生がスネて機能不全に陥ることがあるため注意が必要とのこと。
現在はロングスカートタイプのみとなるが、同社では今後の売れ行き次第で「ミニタイプ」「ノーパンタイプ」のほか、ビリビリ引き裂くことによって換気を行うマニア向け「タイトスカートタイプ」と展開していく予定もあるという。