25日に成立したばかりの改正少年法・少年院法が、早くも適用へ…。警視庁は、都内在住の年齢マイナス10ヶ月の少年が少年院送致処分となったことを明らかにした。改正法による14歳未満触法少年の処分は、これがはじめてのケースとなる。
少年は世田谷区内に住む男性(24)の子。昨年、この男性が軽い気持ちで一夜をともにした女性(32)を、むりやり妊娠させた─とする婦女暴行の疑いで保護されていた。少年には
- あたりに栗の花の匂いを漂わせた
- 飲むとへんな味がする…
などの余罪もあり、あまりの凶悪さからこのたび家裁で「少年院での矯正が不可欠」との審判を下された。
接見した弁護士によれば、少年は
「妊娠させたのはオレじゃなくて兄弟だ」
などとガビガビに干からびるばかりで、反省のようすはまったく見られないという。少年の父親は「息子のせいだということが明らかになり、私が認知しなくてよくなった。これからはなるべく外に出したい」と語っている。
警視庁によれば、同様の触法少年の1ミリリットル中の数は戦後減少傾向にあるが「体感としてはぜったい増えている」とのこと。今後は徳育の正規科目化や憲法改正のほかパイプカットなどで厳正に対処していく方針だ。