週刊誌のスクープを発端に、角界を揺るがしている朝青龍関の八百長問題。9日、関係者が横綱を商標権侵害で正式に提訴したことで、事件はいよいよ法廷に持ち込まれることになった。
この日、朝青龍を東京地裁に提訴したのは、都内で八百屋業を営む八百屋長兵衛さん。訴状によると長兵衛さんは、自身が商標権をもつ「八百長」が朝青龍に無断で使用され、金銭的・精神的苦痛を受けたとして一千万円の賠償金を求めている。
自宅の碁会所で記者会見を開いた長兵衛さんは、
「明治の昔から、八百長と言えば長兵衛、長兵衛と言えば八百長として親しまれてきたのに、ブランドの信頼感が損なわれてしまった。八百長は経験と信頼がモノを言う世界。朝青龍だけでなく、最近では大阪の拳闘一家などが八百長をかたって粗悪な出来ゲームを演じるなど目に余るケースがあまりに多い。訴訟を通じて日本古来の美しい八百長を世間にアピールしていきたい」
と話していた。