日本に譲るかたちで国連非常任理事国候補を辞退したモンゴルへ、お礼の品をおくることを検討するよう安倍総理が側近に指示を出していることがわかった。両国間の友好がいちだんと深まるきっかけになりそうだ。
総理が贈り物の候補として選んだのは、岩手県平泉町の中尊寺に伝わる
「源義経の鎧かぶと」
だ。源氏のプリンス・義経が幼少のみぎりから身につけていたゆかりの品で、兄・頼朝から逃れ北上する途中で同寺に預けられたという。鑑定価格は3000万円とささやかれる、まさに国宝級のお宝。
記者団に今回のチョイスの決め手をたずねられた総理は、
「わが国の天皇陛下にもつながる血筋の人物がモンゴル開国の祖であるという事実を再確認し、日蒙が単一民族からなる兄弟国であることに想いをはせた。一文字であらわすなら“友好”が理由でしょうか」
と自信ありげに答えていた。贈呈式は現地に歌手グループの「モンゴル800」も招聘し、晴れやかに行われる予定だ。