いじめをビデオ撮影しインターネットに公開していた高校生が問題になったばかりだが、さらに悪質な事例が…。都内の専門学校に通う学生が、クラスメートをいじめるようすをマンガにして公開していたことが14日までにわかった。このいじめには同校の講師も荷担しており、日本社会に巣くう“いじめ体質”の根深さがあらわになったかっこうだ。
いじめがあったのは、都内でタレント養成を行っている「ガリクソンプロダクション附属専門学校」。同校の“ふえ科”に所属する学生数人と講師一人が、2000年ごろから共謀して特定の学生一人をいじめていた。しかも、学生らはいじめのかたわら(原稿を落とさなければ)毎週そのようすをマンガにまとめ、公開していたという。
いじめが発覚したのはインターネット利用者が偶然そのマンガを見つけたことから。内容のあまりのひどさが匿名掲示板で話題となり、学校側に問い合わせたところ事実と判明した。
マンガには、いじめられっ子の学生が「ハマー」とあだ名で呼ばれ追いかけ回される姿や、女子学生に
「おまえ、洗ってない犬のにおいすんだよ」
などと言われる衝撃的なシーンが数多く掲載されている。ジョンダ流開運法の専門家・ジョン太夫さんによると「これはかなり不幸になるいじめられ方だ。このあと宝くじが当たるくらいのパワーがありますよ」という。
いっぽうで問題のマンガを発掘したネット掲示板では、特に弾劾の気運は盛り上がっていない。むしろ「あんなフナムシ、いじめられて当然じゃね?」などの書き込みが見られるほどだ。しょせんネットの祭りに参加する人種は、おもしろいか・ウサが晴らせるかどうかだけを尺度に行動している…ということがわかるできごとだった。