利用する携帯電話会社を変えても元の電話番号を引き継げる「番号ポータビリティ制度」の導入日が、10月24日になることが決まった。事業者・端末の選択肢が広がる理想のサービスのはずだが、一部の利用者からは「地獄のふたが開くようなもの」と悲鳴があがっている。
番号ポータビリティに戦々恐々としているのは、友達の少ない孤独な人々。特に、推定で全国に200万人いるとされる「過去一年間ケータイに電話がかかってきたことがない」人々は、
「もうゴマカシがきかなくなる」
とおびえているという。
従来は、突然ふかわりょうに
「おまえの電話って、鳴るとこみたことないな。
おまえの電話って、鳴るとこみたことないな」
とネタを振られても、「ああ。このあいだ電話会社変えたから、みんな番号知らないんだ」
とその場を切り抜けることができた。しかし、今後は
「なんで番号ポータビリティ使わないの?
なんで番号ポータビリティ使わないの?」
とさらに追及されることとなり、最悪の場合友達のいないさびしい人間であることがバレて自殺に追い込まれる可能性すらある。
総務省では、
「友達のいない社会的に疎外された人間は、自殺予防のためにも番号ポータビリティに参加していないウィルコムへ乗り換えてほしい」
と注意を呼びかける。しかし、ウィルコムと契約することは「技術偏重のオタク」と見なされさらに友達を少なくする両刃の剣であるため、根本的な解決策とはいえない状態だ。
友達のいない人間的にどうかと思われる人々のなかには、すでに
- 電波の届かない僻地に引っ越す
- 通勤・通学経路を地下鉄に変える
- 超高層ビルの企業に転職する
などの行動をとる者も出始めている。社会的な影響を鑑み、業界を挙げての対策検討が望まれそうだ。