東京・代々木で、一帯の地域の独立と自治権確保を求める過激派が、活動を活発化させている。このグループは隣接する新宿の膨張主義を非難しており、聞き入れられない場合は実力行使に出る危険性も高い、と識者は指摘する。
勢力を強めているのは「革命的代々木独立派」、通称「革ヨヨ派」。
「新宿地域の膨張によりアイデンティティーを失いつつある代々木を復興させ、代々木駅の廃止を断念させる」
とのテーゼを掲げて活動を続けている。
革ヨヨ派が活動の拠点とする代々木駅は、90年代前半にJR「新宿貨物駅」が廃止され「高島屋タイムズスエア」に生まれ変わって以来、新宿駅南端からの距離がどんどん狭められて存在意義を失いつつある。特に、今年に入ってから新宿駅が「サザンテラス口」を開設。ホームを代々木よりにさらに延伸したため、新宿駅から代々木駅までの駅間はわずか100m以下に。もはや駅としての構成要件をなくす寸前にまで追い詰められている。
実際、JR東日本内部では
「どうせオタクしか乗り降りしない駅なんだからなくしてもいいんじゃない?」
との声も聞かれるという。同様の理由で廃止された駅としては、中央線万世橋駅(神田駅の発展に伴い廃止)がある。
これに危機感を覚えたのが、「代々木」をアインデンティティーとする代々木アニメーション学院、代々木ゼミナールら。特に前者は「放置すれば100%を誇る就職率に影響を招きかねない」との見方から強硬に反対姿勢をとる。革ヨヨ派はこれら反対派の一部が過激化したセクトと見られる。
同派は
「代々木の独立をこれ以上犯すならば、こじゃれたデートスポットであるサザンテラスの路面に萌え絵を描きまくる」
と繰り返し犯行予告を発表。警視庁はモップやシンナーを常備して警戒を強めている。
とばっちりを受けているのが代々木に本部のある日本共産党で、
「正直どうでもいい。そんな元気があるならプロレタリア革命を手伝ってくれ」
と困惑気味だという。