長女彩香ちゃん殺害容疑で母親の畠山鈴香容疑者(33)を再逮捕した秋田県警は18日、
「わが子を殺すという異常行動のさらなる原因究明が必要」
として理化学研究所らと共同で解明をすすめていく姿勢を明らかにした。同研究所らが建設した大型放射光施設「SPring-8」を活用し、分子レベルでの調査を急ぐ。
SPring-8は、全長1.4kmの蓄積リングをもつ世界最高の放射光実験施設。ナノレベルの物質解析や分子構造の解明に利用されている。過去には和歌山毒物カレー事件のヒ素化合物解析にも活用されたことがある。
鈴香容疑者の犯行については、善良な市民から
「実の子ども殺すなんて超しんじらんなーい」
「マジでちょっとありえないんですけど」
など、異常性を指摘する声が多数寄せられており、人間の心に詳しい専門家のみのもんた氏も
「ふざけるんじゃないよ!」
と惨劇の原因となった心の闇構造の究明を求める声明を発表していた。
秋田県警は、これらの社会的要請を受けて医学的見地・解剖学的見地から研究を進めてきたものの、
「鈴香容疑者もふつうの人間とおなじ」
という所見しか得られなかったことから、より詳細な調査が必要として今回の提携に踏み切った。
捜査本部では、
「子殺しという異常行動に出る者が、われわれと同じ人間であるはずがない。日本では過去に景行天皇が息子のヤマトタケルを殺した例があるくらい」
としており、容疑者と一般人との違いを徹底的に追究していくかまえだ。
なお、SPring-8では事件解決に全力を挙げるため、検査日の29日、全施設への電力供給を停止して鈴香容疑者への放射光照射を行う予定だ。