与謝野馨経済財政担当相が20日の記者会見で「原発事故は神様のしわざとしか説明できない」とした件について、神学会を中心に「どの神のしわざなのか」と議論が紛糾していたが、文学者からの指摘で
「経済相の祖父で文筆家の与謝野鉄幹」
を示していることがわかった。未曾有の惨事を招いた祖父と、国を守る孫との悲壮な戦いが繰り広げられようとしているようだ。
馨氏の祖父・与謝野鉄幹は明治期の歌人のひとり。妻の与謝野晶子とともに当時の文壇を牛耳る大物として知られていた。鉄幹が「神」であることがわかったのは、明治文学に詳しい研究者の通報によるもの。それによると与謝野晶子は、ふたりのただれた性愛を描いた詩集「みだれ髪」の中で
「今はゆかむさらばと云ひし夜の神の御裾みすそさはりてわが髮ぬれぬ(参考訳:今夜は帰るよと言う神のようなあなたの裾をさわるだけで私は濡れてしまう)」
のように、たびたび鉄幹を「神」と呼んでいたという。このため、与謝野家では「神と言えば鉄幹のこと」という共通認識があるとみてほぼ間違いない。
つまり、与謝野氏の「神発言」は
- 実は文豪・与謝野鉄幹は今も生きている
- 神という呼び名のとおり、日本ひいては世界を支配する強大な力を得るべく日々暗躍している
- 今回の原発事故は鉄幹の陰謀である
という事実を暴露し、馨氏が「オレは国民を守るためにじっちゃんと戦う!」という姿勢を明らかにする宣戦布告のメッセージだったのだ。
メッセージの感動的な真意が明らかになった21日、記者団の取材に応じた馨氏は
「日本の近代文壇だけでは飽き足らず、世界を手中におさめるため原発事故を起こすとは……。いいぜ! てめえが何でも思い通りに出来るってなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!」
と挑発的なせりふを吐き、あらためて日本の国体を守る決意をアピールしていた。