アメリカ航空宇宙局(NASA)は17日、宇宙飛行士の若田光一さん(47)を2013年末からの国際宇宙ステーション(ISS)船長に任命した。船長就任は日本人宇宙飛行士としてははじめて。NASAスポークスマンは同日、若田さんに自沈用キングストン弁の鍵を渡す任命式をおこない
「いざというときはこれで虜囚の辱めを受けるべからず」
と訓示を述べた。
若田さんが船長に任命されたのは、4回にわたる宇宙飛行経験の豊富さと「サムライ」精神が理由とされている。とりわけ仲間うちでは
「コーイチは腹を割って話せるヤツだ」
と、切腹の覚悟への評価が高い。
「これなら敵に負けたときも潔く船底のキングストン弁を開き注水して、艦を自沈させることができるだろう」というのが、NASA関係者の一致した評価だ。若田さんも任命式では「靖国で会おう!」とノリのよい返答をしてみせていた。
若田さんのミッションは以後「天一号作戦」と呼称。NASAは起死回生を賭けた一戦として総力をあげて取り組む方針だ。