PHS事業者のウィルコムは、高度なOSを搭載したPDA型通話機能内蔵端末の発売を開始した。他の携帯電話事業者には見られない試みとして、予約段階から入手希望者が殺到する人気ぶり。筆者もさっそく機種変更して手に入れた。今回はその概要を写真でいちはやくお届けしようと思う。
■ 全景
パッと見には左端に突き出ているアンテナをのぞけば、ふつうの小柄なPDAといった印象。このサイズにスマートフォンの機能を詰め込んだ努力は敬服に値する。
■ 初期画面
グラフィカルな2階調モノクロ液晶を、付属のスタイラスでタッチして操作する。最近のカラー液晶搭載機に比べると多少見劣りはするが、コントラストがはっきりしているので目には優しい。
■ 画面左側
よく使う機能は固定ボタンとして整理されている。メールのチェック、ブラウザによるインターネットへのアクセス、そのほかアプリケーションの起動はここからワンタッチで行える。ただし、それぞれの画面への切り替えは5秒弱かかる。残念ながらあまりてきぱきとした操作感は得られなかった。
■ 右側のボタン群
カーソル移動パッドや電源・通話オン・オフのボタンが並んでいる。通話ボタンが奥まっているので、電話をとる際にはややもたつく印象がある。
■ ダイヤルパッド表示
電話機能を立ち上げると、液晶画面にテンキーが表示される。ボタンサイズが大きいのでスタイラスではなく指で操作しても快適だ。
■ メモリーカードスロット
背面にメモリーカードを挿入するスロットがある。対応メディアはスマートメディアだ。なぜ今どきスマートメディア? という疑問はあるが、ここに追加アプリケーションを保存しておき呼び出すことができる。スマートフォンならではの機能と言えるだろう。
■ インターネットにアクセス
PIAFS対応プロバイダなどを介してインターネットにPPP接続することが可能。画面はブラウザを立ち上げた状態。白黒とはいえこれだけの機能をPHSに詰め込んだ意義は大きい。しかし、CSSやJavaScriptなどには対応していないようだ。blogなどにアクセスするにはやや不都合がある。
■ 外部アプリケーションを起動
メモリーカードはBドライブとしてアクセス可能。ためしに外部アプリケーションのひとつ「豊玉眞理香のバナナ占い」を起動させてみた画面。モノクロだが、自由なアプリケーションを構築できる。今後はこのプラットホームをベースにしてのビジネス展開に期待できそうだ。