インターネット接続に必要な「IPv4アドレス」の在庫が切れた件で、メーカーであるJPNIC(本社:東京)は4日に謝罪会見を開き
「徹夜でラインを動かし増産する」
との方針を明らかにした。順調にいけば4月上旬にも在庫は回復する予定だという。
IPアドレスは
「255.255.255.255」
など3ケタの数字×4つで構成される「インターネットの住所」。パソコンなど各種機器をインターネットに接続するためには必須だが、IT機器の普及で需要に供給が追いつかなくなっていた。識者がJPNICによる独占市場の弊害を指摘するなか、同社は労組重視の方針から増産に踏み出せずついに在庫切れという破滅的状況を招いた。
謝罪会見でJPNICは、これまで「業務が過酷になる」と労組が否定的だった
「255.255.255.256からFFF.FFF.FFF.FFFまでの新規ブロックIPアドレス製造」
に着手すると発表。これにより65,536倍という、ほぼ無尽蔵のIPアドレス供給が可能になる。
労働力については「派遣労働者の大量導入でカバーする」とのことで、「お客さまの信頼を取り戻すために徹夜でラインを稼動させ在庫を潤沢にしたい」と幹部は話す。同幹部は
「今回の体制見直しが軌道に乗れば、かつてのように“1組織にクラスAをまるまるひとつあげちゃう”といったことも可能だろう」
と見ており、まさに雨降って地固まるのとおりインターネットの未来はバラ色と言えそうだ。